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No.10 夜遊び

中学生から高校生へ上がる間の春休み。

あの時は楽しかった。

今でもそう思える。

今となっては昔のことだが、僕はその頃家にパソコンが来たばっかりだった。

当時の僕はその新しいパソコンに夢中だった。

そして、MSNメッセンジャーというのを友達に誘われて使っていた。

僕たちの間ではそれを「メッセ」と読んでいた。

そして毎晩のようにログインしていた。

朝まで喋っていたこともあった。

中学生のときはサッカー部に所属していたが、部活も終わり何もすることが無かった。

そして暇だった。

その頃からだった。

小学校からの友達で親友とも言えるほど中の良かった人がいた。

そして、その友達とメッセンジャーのやり取りを毎晩のようにやっていた。

友達:「昼間遊んでも楽しくないよね。」

確かにそう思った。

自分:「じゃあ夜遊ぶ?」

友達:「いいね!じゃあ8時くらいから?」

実は、その当時僕の家の親は時間に厳しく8時以降の外出を禁止していた。

だから8時は無理だった。

そして思いついた。

自分:「夜中の1時半くらいは?」

そう、僕は親の寝静まった時間をねらったのだ。

そして1時半に待ち合わせをすることにした。

僕は一度寝てしまうと朝まで起きれないので、適当にパソコンで時間をつぶしていた。

そして1時半になった。

親の様子を見に行く。

どうやらぐっすり寝ているようだ。

しかし、自分の親はぐっすりといっても、声をかけると、返事を返してくるくらい浅い眠りである。

そんな、親の目を覚まさせないように行動するのは極めて難しい。

僕はハラハラしていた。

心臓もドックン、ドックンとあのシーンとした部屋に響くように鼓動を打っていた。

まず、音を立てないように着替える。

そして、恐る恐る音を立てないように一歩一歩慎重に進んでいく。

最初で最大の難関、階段である。

ゆっくり歩いてもキシキシと音が立ってしまう。

いつでも親がおきてないか心配だった。

そして、正面のドアから出ると音が響いてしまうので、小さい窓から飛び降りた。

したが砂利なので、ガサガサと音が立ってしまった。

まだ、コレだけでは終わらない。

自転車を自分の家の裏から持ってこなければならない。

地面は砂利である。

歩くだけで、ガサガサ音が立っている。

自転車を普通に押していくとどうなるか。

自分は考えた。

コレでは絶対に親がおきてしまう。

そして、思いついた。

自転車を持ち上げて、砂利のエリアを突破しようと。

自転車は重かった。

普通の自転車より少し思い荷台付きのママチャリだ。

ここも慎重にこなしてなんとか家の前の道路まで出た。

親の寝室からは明かりが漏れていない。

どうやら成功したようだ。

そして、勢いよく待ち合わせをした場所へ向かう。

見慣れた道でも夜中通ってみると眺めが違う。

薄気味悪かった。

特にガソリンスタンド。

あそこまで不気味になるものか。

僕は、外の寒さと周りの不気味さに身を震わせながら自転車を走らせた。

そして、集合場所についてみると、友達はもう待っていた。

そして、ほっとした。

それから僕たちは公園で一晩語り明かした。

コレで試練は終わりではない。

家へ帰らなければならないのだ。

いつも親が起きる時間は、6時50分。

そして、今は5時半。

親は起きている時間ではない。

でも、怖かった。

慎重に自転車お置き、家へ入る。

といっても正面の玄関は開いていないので、出てきた窓からまた侵入する。

ここでも音を立てないように努力した。

そこで僕は気づいた。

明かりがついている・・・・・・・。

なんで?なんで?

僕は心の中で繰り返した。

なぜこんな時間に明かりが!?

そう、親がおきていたのである。

なんと言い訳をしたら言いか。

僕の頭の中はパニック状態である。

もう自分がいないことはバレているだろう。

そして考えること20分。

いい考えが浮かんだ。

ランニングに行っていたと言おう。

そして、さりげなく、リビングへ入る。

親:「どこへ行ってたの?」

親は少し怒っていた。

自分:「ちょっとランニングしてきた。」

親:「そんなに早くからランニング行く分けないでしょ。」

親:「あんたもう2時にはいなかったでしょ。」

・・・・・・・・・・・・・。

2時の時点でバレていたのだ。

どうしようもなかったので、僕は誤ることにした。

そして、その日、夜遊びをすると次の日に響くということを学んだ。

-End-



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